車買取の査定価格にオークション価格が影響する理由
現在使用している車を買取業者に売却する時には、必ず査定を受けることになります。
ただその際に、どこの業者に査定を依頼したとしても、査定価格は一般的に各地区で行なわれているオークションの価格を基準にして決められています。
オークション価格が車買取の査定価格に影響を与えるようになった理由は、車買取市場における流通環境の変化にあります。
近年の中古車販売市場の拡大によって、売却される中古車の車種が大幅に増えてきたため、ユーザーが購入したがっている中古車の車種と、業者が在庫している車種が合わなくなってきました。
とは言え、業者がユーザーのニーズに合わせて在庫を増やしていたのでは、在庫過多になって経費倒れになる危険があります。
そこで、ユーザーが求める車と業者が在庫している車を調整するためにできた仕組みが「オークション」のシステムです。
このシステムによって、各地区の業者の手持ち在庫が一度に見られようになったことで、業者同士が在庫を融通しあうことができるようになりました。
その結果、業者は余分な在庫を抱える必要が無くなった上、効率的にユーザーの求める車を確保できるようになりました。
その結果、車買取における査定価格の基本的な算出方法が定着し、業者間における査定価格にも大きな開きがなくなりました。